毎年7月7日は七夕です。
(地域によっては、旧暦の関係で8月7日のところもあります)
七夕といえば、思い浮かべるのが短冊に願い事を書いて笹に飾る風習ですね。
短冊に願い事を書いて笹につるしてお願いする、これぞ七夕の光景ですね。
子供の頃に、保育園や幼稚園でみんなで短冊にお願い事を書いた思い出をうっすらと思い出します。
でも、七夕の日に短冊に願い事を書くようになった由来って何でしょうか?
使う短冊や願い事の書き方に、決まりってあるのかも気になりますよね。
どうせ願い事をするのなら、ちゃんとかなえてもらいやすくお願いすることが大切です。
七夕の日に願い事を書くようになった歴史と由来について、また短冊の色の秘密や願い事の書き方まで詳しく解説します。
七夕の日に短冊に願い事を書くようになった由来は?
七夕の日に短冊に願い事を書くことは、日本人なら誰もが経験したことがあるでしょう。
小さい頃から毎年の習慣として短冊に願い事を書いていても、なぜ七夕の日に短冊に書いてお願いするのかをちゃんと教えてもらっている人って意外と少なかったりします。
なんとなく「彦星と織姫にお願い事をするんじゃないの?」と思ってるとしたら、それは厳密には正しい由来ではありません。
七夕の日に短冊に願い事を書くようになった歴史を簡単にまとめます。
願い事を書いた短冊を笹の葉に飾りつけする意味とは?
七夕は、夫婦の彦星と織姫が逢うことを許された1年で唯一の日です。
働き者だった彦星と織姫が結婚後に働かなくなったために、天帝が怒って二人を天の川を隔てて引き離してしまいました。
ただ、1年に1回だけ会うことを許しました。
これが、有名な七夕伝説ですね。
実は、今から1000年以上も昔の平安時代のころは、機織りの名人である織姫にあやかって機織りや裁縫の上達を祈願していました。
これが、七夕のお願い事のルーツなんです。
その後、習い事や芸の上達をお願いするようにもなってきました。
つまり、もともと七夕の日にお願い事をするのは織姫に対してで、お願いする内容は習い事や芸の上達なんです。
もちろん、現代では健康や恋愛をお願いするケースも多いですが、もともとは習い事の上達を織姫にお願い風習が由来だったんですね。
そして、平安時代の頃は短冊を笹に飾る風習はなく、5色の糸を供えていました。
糸をお供えするのは、機織りや裁縫の上達をお願いするからです。
現在のように、紙の短冊に願い事を書いて笹に飾るようになったのは江戸時代になってからだそうです。
短冊を笹に飾るようになったのは、笹の葉っぱが真っ直ぐ空に向かって伸びることから、神聖な植物と考えられていたからです。
七夕の短冊に願い事をするときの書き方の3つのコツ
七夕の日に、短冊に願い事を書くようになった由来についてわかりました。
では、織姫にお願い事をすることがわかったところで、短冊へのお願い事を書くときのちょっとした3つのコツをまとめます。
せっかく七夕に織姫様にお願い事をするんですから、縁起の良い書き方で願い事をしたほうが叶う気がしてくるものですよね。
3つのコツを頭の片隅に入れておいて、短冊に書くときにちょっと思い出してみてください。
①習い事などの技術が上達するお願いを1つは入れておく
七夕の由来のところで解説したように、もともとは織姫様に習い事などの芸の上達をお願いするのが七夕のルーツです。
ですから、基本的なお願い事は何か上達したいことにするのがいいでしょう。
もちろん、今の時代にはさまざまなことを短冊に書いてお願いしますが、なにか1つは「上達したいこと」を書いておいてください。
②短冊は5色あり、願い事に合った色を選ぶようにする
七夕に使われる短冊には、色が5色あるのを知っていますか?
童謡「たなばたさま」の2番の歌い出しに、「五色(ごしき)の短冊~♪」という歌詞がありますよね。
短冊には、「赤・青・黄・白・黒」の5つの色があるんです。
これは、古代中国の陰陽五行説から来ています。
ただ、黒だと文字を書きにくいですし縁起が良くなさそうなイメージを持たれるので、今では紫の色に変わっています。
短冊の色が5色あるだけでなく、願い事の種類に対応して使う短冊の色が決まっているんです。
お願い事の種類と、短冊の色の対応一覧はこちら。
- 赤:礼(目上の人や親・祖先への感謝の気持ち)
- 青(緑):仁(人間力を向上させる願い事)
- 黄:信(約束を守って正直になり、人間関係を大切にする)
- 白:義(ルールを守れるようにする)
- 黒(紫):智(知識や学問の向上)
たとえば、七夕のもともとのお願い事だった習い事や技術の上達を願う時は、人間力の向上の青い短冊に書くといいですね。
「寝坊・遅刻しない」などのお願いだと、白の短冊になります。
あなたが叶えたいことの内容を見て、お願い事に合った色の短冊を用意してくださいね。
③願い事を書くときの文章は希望的ではなく断言する言葉を使う
お願い事を書くとき、文章の語尾を「~できますように」「~なりますように」など「ように」にしてしまいがちです。
この書き方は、あまりおすすめしません。
「~できるようにします」「~になります」と断定する書き方にするのをおすすめします。
断定的もしくは実現できる文章にすることで、願いを強く意識するようになって叶いやすくなってくるんです。
言葉や思考は、実現に意外と影響が大きいんですよ。
ぜひ、短冊に書くときに試してみてください。
七夕の日に短冊に願い事を書く意味を知ると迷いにくい
七夕の日に願い事を短冊に書く由来、そして短冊の色や書き方についてまとめました。
今までは、とりあえず習慣として七夕の日に短冊に願い事を書いていたかもしれません。
でも、七夕の短冊の由来や歴史そして書き方のコツを知ると書くときに迷いにくくなります。
1年に1回だけの大事なお願い事をする日なので、ちゃんと織姫にあなたのお願い事が届いて叶うように書きましょう。
そうすれば、自分自身でも意識するようになって実現する可能性がグ~ンとアップしちゃうものですよ。