藤井聡太がタイトル棋聖戦に勝利したら年収は?八段への条件は満たす?

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将棋盤 スポーツ

将棋棋士の藤井聡太八段が、将棋のタイトル「棋聖戦」に挑戦します。

まだ現役の高校生ながら、将棋界の歴史上で最年少のタイトル挑戦権を獲得した藤井七段は、最年少でのタイトル獲得にも期待されています

 

現在、タイトルの「棋聖」を持っている棋士は、‎三冠(棋王・王将・棋聖)でもある渡辺明九段です。

しかも、永世竜王と永世棋王の永世の称号まで持っているトップ棋士です。

 

それだけ強い相手に、棋聖というタイトルをかけての挑戦権を獲得しました。

 

いまや、将棋界の棋士の中でもトップクラスの実力と知名度と人気を得ている藤井七段が、渡辺明棋聖に勝利して「藤井棋聖」と呼ばれる日が来るのでしょうか。

 

タイトルを最年少で獲得するかもしれない期待とともに、気になるのは年収がいくらくらいアップするのかという点ですね

そして、棋聖戦に勝利してタイトルを獲得すると、師匠の杉本昌隆八段と並ぶ八段に昇段することになるのでしょうか?

 

藤井聡太七段が挑戦する棋聖戦について、そして藤井七段の年収と八段への昇段の条件についてまとめます。

 

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藤井七段の挑戦する棋聖戦は、将棋の8つのタイトル称号の1つ

将棋の棋聖戦は産経新聞社が主催していて、正式名称は「ヒューリック杯棋聖戦」と言います。

2018年4月からは、不動産会社のヒューリックが特別協賛に入ったため正式名称が「ヒューリック杯棋聖戦」と変わりました。

 

でも、一般的な呼び方は「棋聖戦」ですね。

 

棋聖戦は1962年に第1回が開催され、創設当初は年2回開催されていましたが、1995年からは年1回の開催になっています

 

ちなみに、将棋だけでなく囲碁にも棋聖戦のタイトル戦があります。

囲碁の棋聖戦は創設が1976年なので、将棋の棋聖戦のほうが歴史が長いんですよ。

 

棋聖戦の賞金はいくら?将棋の8大タイトルの序列では一番下の扱い?

将棋には8つのタイトル、いわゆる「8大タイトル」があります。

実は、その8個の序列で棋聖戦は一番下の扱いになってしまっています。

 

一般的に、将棋のタイトルの序列は以下の順番とされています。

将棋の8大タイトルの序列

  1. 竜王
  2. 名人
  3. 叡王戦
  4. 王位戦
  5. 王座戦
  6. 棋王戦
  7. 王将戦
  8. 棋聖戦

優勝賞金額が最も高い4,320万円の竜王戦が最も高い序列とされています。

その次は名人戦で、1935年に創設されて唯一の戦前からの長い歴史があるタイトル戦です。

 

竜王戦と名人戦が1番・2番となっていますが、竜王と名人の2つのタイトルはほぼ同格と考えてもよく、他の6つとは別格と言ってもいいでしょう。

 

そして、棋聖戦は最後の8番目の扱いとなっています。

 

日本将棋連盟によると、タイトル戦の序列は賞金額で決められるそうです

ただし、竜王戦以外は賞金の金額が全く公表されていません

 

そのため、タイトルごとの賞金の金額の多い少ないの比較は、序列からなんとなく推測できるのですが、はっきりとした金額は関係者以外は全くわからないんです。

 

たとえば、叡王戦は2017年に創設された最も新しいタイトルなのに、優勝賞金の金額の高さ(非公開ですが2,000万円と言われています)から序列が3番目となっています。

 

つまり、最も序列が下である棋聖戦は賞金額が最も少ないんですね。

おそらく、棋聖戦の賞金は数百万円単位ではないかと思われます

 

賞金は少なくても、将棋のタイトル称号の1つであることは変わりません。

 

今まで最年少記録を持っていた屋敷伸之九段も棋聖戦の挑戦と獲得だった

藤井聡太七段は、タイトル挑戦権の最年少記録を31年ぶりに更新しました。

17歳10ヶ月20日での挑戦となり、それまでの記録17歳10ヶ月24日を4日更新しました。

 

わずか4日の更新で、いかにこの最年少記録がギリギリで難しい記録更新だったかがわかりますね。

 

藤井七段が記録を更新するまで最年少記録を持っていたのは、屋敷伸之九段です

屋敷九段は、1989年に棋聖戦の予選・本戦トーナメントで当時の最年少記録を打ち立てました。

 

藤井七段の前に屋敷九段が更新した最年少記録も、同じ棋聖戦だったんですね

 

残念ながら、屋敷九段(当時四段)は、中原誠棋聖への挑戦の5番勝負で2勝3敗で惜しくも敗れてしまってタイトル獲得とはなりませんでした。

しかし、翌年に見事に棋聖を獲得して、18歳6ヶ月で初タイトル獲得の最年少記録を作っています。

 

藤井聡太七段が今回の棋聖戦で勝利すれば、屋敷九段の初タイトル獲得の最年少記録まで更新することになりますね

 

藤井聡太七段が棋聖戦に勝利したら年収はいくらアップする?


初のタイトル戦に挑戦の藤井聡太七段ですが、もし棋聖戦の5番勝負で3勝して初のタイトルを獲得した場合、年収はどれくらいアップするものなのでしょうか?

優勝賞金(タイトル料)をたくさんもらって、タイトルホルダーになったことでもらえる給料もグーンとアップするのでしょうか?

 

藤井七段の年収についてまとめます。

 

棋聖戦に勝利して賞金(タイトル料)は入るが、すぐに年収アップはしない

結論から言ってしまうと、棋聖戦で藤井七段が勝利して棋聖のタイトルを獲得したからと言ってすぐに年収がアップするわけではありません

棋聖戦の優勝賞金が年収にプラスされますが(賞金額は非公表)、基本的な収入源はすぐに変わることはありません。

 

棋士の年収は、対局の成績によって決まる順位戦のA級からC級2組での組ごとの給料、普段の対局での対局料、そしてイベントや将棋教室などのギャラなどで年収が決まります

 

タイトルを獲得することでイベントによく呼ばれるようになったり、タイトル戦に勝利した成績で上位の組に上がることができたりしての年収アップは考えられます。

でも、それはすぐ起きることではないですし、もともと藤井七段はタイトル関係なくイベントに引っ張りだこの人気棋士です。

 

棋聖戦に勝利しただけでは、今年の年収アップは賞金(いわゆるタイトル料)の数百万円分くらいでしょう。

 

今年の2020年は、コロナの影響で対局料が減って年収ダウン?

日本将棋連盟によって、現役棋士の年収トップ10とその収入の金額が毎年発表されています。

過去には、羽生善治九段がタイトル七冠だった年には1億円以上の年収と発表されたこともあります。

 

藤井聡太七段は、昨年の2019年は年収が2,100万円オーバーで全棋士の年収ランキングで9位でした

ただ、今年はコロナ禍で対局が大きく減っているので、もらえる対局料も減っています。

 

コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令されて、4月11日以降は100km以上の移動を伴う対局が休止・延期されました。

対局の多くが東京と大阪の将棋会館で行なわれていたので、愛知県在住の藤井七段は4月10日の王位戦挑戦者決定リーグの後は、棋聖戦まで対局ができていなかったんです。

 

その間のおよそ2ヶ月の対局が全てなしになったので、その間の対局料はゼロです。

藤井七段は2019年度は65局の対局をしていますが、今年度は棋聖戦の前の5月までにまだわずか7局です。

 

4月と5月で予定されていた対局がなくなってしまったため、対局料が少なくなる関係で昨年の2019年より年収が減ってしまう可能性も考えられます

(これは、藤井七段に限らずほかの棋士の人にも言えることですが)

 

対局のほかにイベントも軒並み中止になっているので、イベントの出演料なども減ってしまっているでしょうね。

棋聖戦に勝利して優勝賞金が入ったとしても、今年に限ってはそれほど大きな年収アップとはならないかもしれませんね。

 

藤井聡太七段は八段の最年少記録も出せる?条件と最短期間は?

藤井聡太七段が棋聖のタイトルを獲得したとして、段位が八段になれるのかも気になりますね。

もし八段に昇格したら、師匠の杉本昌隆八段と段位で並ぶことになります

 

藤井七段が棋聖戦に勝利したら八段に昇格することはできるのでしょうか?

 

結論を言うと、棋聖戦を獲得しただけでは八段昇格はできません

日本将棋連盟によると、七段から八段へ昇段する条件は以下の4つです。

  • 竜王のタイトルを1期獲得する
  • 順位戦でA級に昇級する
  • タイトルを2期獲得する
  • 七段に昇段後に公式戦で190勝する

この中で、条件達成までの期間が最も早いのは「タイトルを2期獲得」ですね。

「1つのタイトルを2期(2年)獲る」、または「2つのタイトルを獲る」のどちらでもOKです。

 

棋聖戦に勝利して棋聖のタイトルを獲得した場合、その後に開催される「王位戦」でもタイトルを獲得できれば今年中に八段に昇段できます

 

しかも、開催日程から2020年10月での八段昇段となるので、最年少での八段昇段記録を更新できます。

(現在の八段昇段の最年少記録は、ひふみんこと加藤一二三九段が1958年4月に記録した18歳3ヶ月です)

 

現在、棋聖戦の本戦だけでなく王位戦も同時に開催されています。

藤井七段がタイトルを2つ獲得して二冠となり、八段昇段する可能性は十分にあります。

 

藤井七段はタイトル獲得の最年少記録だけでなく、八段昇段の最年少記録も更新することができるのでしょうか?

棋聖戦はもちろん、王位戦からも目が離せませんね。

 

王位戦や対局相手の木村一基九段については、「藤井聡太が王位戦挑戦!最年長タイトルで百折不撓の木村一基九段とは?」で詳しくまとめています。↓↓↓

 

最年少のタイトル獲得のほか最年少の八段昇格の可能性にも期待

将棋の藤井聡太七段が挑戦権を獲得した棋聖戦について、そして年収や八段への昇格条件に付いてまとめました。

  • 棋聖戦での渡辺明三冠との5番勝負のうち3勝すれば、タイトル獲得の最年少記録
  • 棋聖戦で勝利すれば賞金は入るが、年収がすぐに大きくアップすることはない
  • 棋聖戦と王位戦の両方でタイトルを獲得できれば、八段昇格の最年少記録

 

もちろん、八段昇格の前にタイトルを獲得するのはとても大変な偉業です。

それだけの偉業に挑戦できる権利を獲得しており、しかも最年少記録を狙える年齢でもあります

 

藤井七段の快進撃には、本当に驚かされます。

 

記録更新はもちろん楽しみですが、あまり記録を意識し過ぎずに素晴らしい対局の勝負をこれからも見せ続けてほしいですね。

 

~追記~

2020年7月16日に、藤井聡太七段が棋聖戦第四局で渡辺明三冠に3勝1敗として見事に棋聖のタイトルを獲得しました。

これからの藤井棋聖のますますの活躍に期待がかかります。

 

~さらに追記~

2020年8月20日、藤井聡太棋聖が棋聖戦に続いて王位戦でもタイトルを獲得して、二冠と八段の最年少記録も更新しました。

 

藤井聡太が今後の昇段で最年少記録を更新できる条件や最短時期は「藤井聡太二冠は八段から九段に最短でいつ昇段する?条件はたった1つ!」にまとめてあります。

 

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