日常でスマホを使っていると、スマホが熱くなってしまうことがよくありますね。
スマホが熱くなると、動作が重くなったりフリーズしたり、故障の原因になってしまったり、最悪の場合は発火するケースもあるんです。
スマホが熱くなると、持つのも熱いし、動作が重いし遅いしフリーズしてしまうし、スマホ本体やバッテリーの寿命が短くなるし、いいことが全くありません。
発熱したスマホをどう対処して冷ませばいいのか、これはとても大事なことなんです。
間違ったスマホの冷却方法だと、かえって故障させてしまう原因になってしまうことがあります。
今回の記事では、スマホが熱くなったときの正しい対処や冷却の方法についてまとめます。
iPhoneもAndroidも関係なく使える方法です。
この記事を読めば、スマホが熱くなってしまっても寿命を短くする原因となるダメな方法をしてしまうのを防ぐことができるでしょう。
スマホが熱くなる5つの原因とは?故障ではない?
まず、スマホが発熱する主な原因を5つまとめます。
実は、スマホが熱くなってしまうのはセーフティー機能が働いているのがほとんどであり、故障しているわけではないんです。
スマホが熱くなる原因をしっかり把握しておくことで、あなたが普段どんな原因でスマホを熱くしてしまっているのかがわかるようになります。
あなたに当てはまるものはいくつあるのか、チェックしてみてください。
①スマホが熱くなりやすい環境や状態に置かれている
スマホが熱くなりやすい場所や環境にあると、発熱するリスクは当然大きくなります。
たとえば、真夏日に外の炎天下でスマホを直射日光のもとで使っているとか、夏の車内に放置しているとかしてしまうと、スマホが熱くなってしまいます。
また、意外な発熱原因の1つがスマホケースやスマホカバーです。
スマホにカバーをつけていると、カバーで覆われているために熱がこもりやすくなってしまいます。
スマホカバーを普段からずっとつけっぱなしにしているのなら、それは熱くなりやすい環境にあると言っていいでしょう。
②スマホに大きな負荷がかかる使い方をしている
複数のアプリを同時に使っていたり、負担が大きいアプリを使っていたりすると、スマホのCPUに動きが活発になって熱を発生します。
また、動画もスマホに大きな負荷がかかりやすいので発熱することが多いですね。
現代の時代は、スマホがビジネスでもプライベートでも欠かせないツールとなっているので、毎日の中でつい負荷の大きい使い方をしてしまいます。
③バッテリーが劣化していて熱を発生しやすくなっている
スマホが熱くなりやすいだけでなく、電池の減り方が速くなっているのなら、バッテリーが劣化していることも考えられます。
バッテリーが劣化すると、ちょっとした負荷に耐えられなくなって熱を発生しやすくなってしまいます。
特に、充電しながらスマホを使うことは充電と放電を同時に繰り返すことになります。
バッテリーへの負荷がすごく高くなってしまい、発熱や劣化の大きな原因となってしまいますよ。
④充電しながら使っている、充電器がスマホに合っていない
充電のやり方が間違っていても、スマホを熱くしてしまう原因になります。
スマホを充電しながら動画を見たり配信アプリを使ったりする「ながら充電」は、バッテリーへの負荷が高く発熱の原因になるので注意です。
ながら充電でなくても、充電器がスマホに合っていないのも発熱の原因になります。
たとえば、タブレット用の充電器をスマホの充電に使うと、端子は同じでも電圧の高さが違うのでスマホのバッテリーに大きな負荷がかかってしまうんです。
⑤スマホを長い時間ずっと使い続けている
スマホをずっと使い続けていると、内部に熱がどんどんたまっていって、やがて持っている手に熱が伝わるくらいになってきます。
パソコンの場合は、冷却のためのファンが内部に内蔵されているので、ファンの風で冷却できます。
スマホ内部にはファンがないので、少しの熱でも使い続けていくことでどんどんたまってしまうんです。
また、最近のスマホは完全防水を売りにしている機種が多いです。
この完全防水も、皮肉なことに発熱の原因の1つになってしまうことがあります。
外から水が入らないくらい密封されているということは、逆に言えば中から外に熱が排出されにくい構造ということです。
そのため、最近のスマホは熱がたまりやすい構造になっています。
スマホが熱くなる「熱暴走」で起きるデメリットとリスクは?
スマホが熱くなって、動きが重く不安定になることを「熱暴走」と呼びます。
熱暴走は、スマホのセーフティー機能が働いて起きるので、故障しているわけではありません。
では、故障ではないにしても具体的にどんなデメリットやリスクが出てしまうのでしょうか?
「故障ではないけど、放置していると故障の原因になる」となんとなくあなたは思っているかもしれません。
しかし、それは半分正解で半分間違いと言えます。
スマホのCPUなどのメイン部品は熱を発するのが前提の部品ですから、100度の温度になっても故障の原因にはならないように製造されているようです。
しかし、中には熱に弱い部品もあるので、CPUなどは大丈夫でも近くの部品が熱でやられて故障するリスクはあります。
さらに、故障だけでなくほかにもいろいろなリスクが出てくるんです。
バッテリーが熱で膨張して、寿命が短くなってしまう
現在のスマホに使われているバッテリーには、リチウムイオン電池が使われています。
リチウムイオン電池と言えば、ノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんが発明したものですが、熱に弱い特性があることで知られる部品です。
環境対応車普及方策検討会がまとめた資料によると、45℃の温度でもリチウムイオン電池の劣化が進むと報告されています。
ですから、発熱が続いてしまうとどんどんバッテリーの劣化が進んでしまって、電池の減りまで早くなるんです。
発熱の原因の項目でもお話ししましたが、バッテリーが劣化すると少しの負荷でも発熱しやすくなるので、さらに劣化が進むという悪循環になってしまいます。
バッテリーが熱で膨張しているようなら、特に危険度が高いですよ。
バッテリーの発火や破裂などの事故が起こってしまう危険もある
発熱でダメージを受けやすいスマホの部品はバッテリーです。
バッテリーの温度があまりに高くなりすぎたり高い状態が続いてしまうと、発火したり破裂したりなどの重大事故が起こる危険性もあります。
さすがに事故が起こるのはかなりレアなケースではありますが、スマホの発熱が続くことで事故発生のリスクがあることは覚えておいてください。
熱いスマホの3つの正しい冷却方法!電池の寿命を長くできる!
バッテリーが劣化したり重大事故のリスクもゼロではないスマホの発熱や熱暴走です。
メリットがなくてリスクしかないですが、一体どう対策すればいいのでしょうか?
充電器や充電の方法が正しい場合で、「ながら充電」をしていないケースでスマホが発熱したとき、まず取るべき対策方法をまとめます。
①使用しているアプリやブラウザを停止して自然にスマホを冷ます
まず、何かのアプリを使っていたり、ブラウザで動画を見ているときなら、使っているアプリやブラウザを停止しましょう。
停止したら何も操作をしないで放置し、そのまま自然に冷めるのを待ってください。
なるべく風通しのよい場所に置いておいてあげてください。
カバンやポケットの中にしまうのも、密閉されてしまって熱がこもってしまうので望ましくありません。
電源はつけたままでいいので、使用するのを中断してなるべく風通しの良い涼しい場所に置いておく。
基本的に、これだけでスマホの発熱の多くは解決できますよ。
②スマホのケースやカバーをつけている場合はすぐにはずす
スマホ本体やディスプレイを、落とした衝撃などから守ってくれるスマホケースやカバーですが、これが熱がこもる原因になってしまうんです。
特に、手帳型のスマホカバーは熱がこもりやすくなり、スマホが熱くなる大きな原因になります。
カーペットやベッドの上など、落としても心配ない場所でスマホを使う場合は、できるだけスマホカバーは外したほうがいいです。
もし、使うときにカバーを外したくない場合は、スマホが熱くなってしまったときはすぐにカバーをはずして冷めるのを待ってください。
③スマホの冷却ファンや冷却シートなどのグッズを使う
熱くなったスマホを冷ますための冷却グッズを使うのも良いですね。
スマホ冷却グッズは大きく分けて、冷却ファンのタイプと冷却シートのタイプの2種類があります。
即効性を求めるのならシートタイプがいいですし、ゲームなどをしながらスマホを冷却したいのならファンタイプがいいでしょう。
価格は1000円~5000円しますので、デザインや持ち運びの便利さ、そして何より機能性や性能をしっかり見て選んでくださいね。
保冷剤やエアコンの冷房でスマホを冷ますのはダメ(扇風機はOK)
スマホが熱くなったとき、早く冷却させたいと焦って保冷剤やエアコンの冷房を使う人がいます。
凍った保冷剤の上にスマホを置いたり、エアコンの吹き出し口にスマホを持って来たり・・・
中には、スマホを冷蔵庫や冷凍庫に入れてしまう人までいるんだとか。
でも、スマホを冷たい環境に置いて無理に冷やそうとするのは、逆に故障の原因になってしまいます。
保冷剤などを使って無理に冷たくすると、スマホ内部の空気が急に冷やされて結露の水滴ができる原因になります。
スマホの中で水滴ができてしまうのは、スマホの中に水が入ってしまうのと同じことですから、故障の原因になるのは簡単に想像できますね。
せっかく完全防水のスマホを買っても、これで故障してしまったらとても悲しいです。
スマホを早く使いたい気持ちはわかりますが、無理に冷やそうとするのはやめて自然と冷めるのを待ちましょう。
エアコンの冷房の風はダメですが、冷たさのない扇風機の風なら大丈夫です。
スマホの発熱は寿命に大きく影響する!正しい対処で故障を防ごう!
スマホが熱くなる原因とリスク、そして正しい冷却方法についてまとめました。
スマホが熱くなる原因
- スマホが熱くなりやすい環境や状態に置かれている
- スマホに大きな負荷がかかる使い方をしている
- バッテリーが劣化している
- 充電方法がよくない、充電器が合っていない
- スマホを長時間ずっと使い続けている
スマホの正しい冷却方法
- 使用中のアプリなどを停止して自然に冷めるのを待つ
- スマホのカバーやケースははずす
- 保冷材などで無理やり冷まそうとしてはいけない
スマホの発熱は、バッテリーを劣化させて寿命を短くしますし、発火事故のリスクもあるなどデメリットしかありません。
でも、正しい方法でスマホを冷まさないとかえって故障の原因になります。
夏場の暑い時期は、特にスマホが熱くなってしまうことがどうしても多くなってしまいますが、1年中ずっと熱くなるリスクが潜んでいます。
スマホをなるべく暑い環境で使わず、負荷がかかる使い方を長時間しないなどして、もし熱くなったら正しい方法で対策してください。
なるべく長くスマホを大切に使えるように、発熱の対策はきちんと正しい方法でしていきましょう!
スマホの電池の寿命が短くなる原因は、熱以外にもたくさんあります。
バッテリーを長持ちさせるための方法は、「スマホの電池の減りが早い!急に消耗する原因を5つの対策ですぐ改善」で詳しく解説しています。