毎年、お正月の恒例行事のスポーツイベントと言えば箱根駅伝です。
正式名称は「東京箱根間往復大学駅伝競走」で、1920年(大正9年)に第1回大会が開催されました。
現在までに、100回近くも行われている歴史の長いスポーツ大会です。
お正月の1月2日と3日は、毎年テレビで必ず見るというご家庭も多いことでしょう。
実際に沿道に選手たちを応援に行くのが、毎年恒例というご家庭もいらっしゃいますよね。
そんな歴史の長いお正月の恒例行事の箱根駅伝は、関東の大学だけが参加できる大会ですが、日本全国でテレビ中継されています。
そして、歴史のあるテレビ中継番組なのでテーマ曲もあります。
番組は毎年かかさず見ているけど、テーマ曲をちゃんと知らない人も多いんじゃないでしょうか。
特に、オープニングテーマ曲となると、ちゃんと聞いたことがない人もいるかもしれません。
テレビをつけたときには、もうスタート後になっているなんてことも多いですからね。
そこで、歴史ある箱根駅伝の番組テーマ曲について詳しくまとめます。
箱根駅伝のテーマ曲を作曲したのは、実はあの超有名な作曲家ということを知ってビックリするでしょう。
箱根駅伝のOP曲は2009年から変更!あの久石譲が作曲した!
まず、箱根駅伝の番組オープニング曲から紹介します。
実は、箱根駅伝の番組オープニングのテーマ曲が、2009年から変わっていたのをあなたは知っていましたか?
以前の曲のイメージのままだった人もいれば、変更された後の曲しか知らない人もいるでしょう。
2009年以前のオープニング曲と現在のオープニング曲の2つをそれぞれ詳しく紹介します。
オープニング曲には「喜びの飛行」が2008年まで使われていた
日本テレビが中継を開始した1987年の第63回大会から、2008年の第84回大会まで「喜びの飛行」が使われていました。
(最後となった第84回大会のみ、OPとEDの両方で「喜びの飛行」が使われました)
箱根駅伝のテーマ曲やBGMと言えば、この曲のイメージがいまだに強い人もたくさんいらっしゃるでしょう。
「喜びの飛行」が流れる、第84回大会の動画がこちら。
「喜びの飛行」は、映画「ネバーエンディング・ストーリー」のサウンドトラックに収録されている曲なんです。
ドイツのジャズ・サクソフォーン奏者でもある、映画音楽作曲家のクラウス・ドルディンガーが作曲しました。
もともとは、箱根駅伝とは全く関係のない外国映画の曲だったんですね。
2009年からは久石譲が作曲した「Runner of the Spirit」が使われている
2009年の第85回大会からは、番組のオープニングテーマ曲に「Runner of the Spirit」というタイトルの曲が使われています。
「Runner of the Spirit」はこちらです。
この曲は、オープニングだけでなく番組中にCMに入るときの過去大会の映像とともにBGMとして流れますね。
ですから、オープニングを見ない人でもCMに入るときのBGMとして聞き覚えがあるでしょう。
この曲を作曲したのは、数々のジブリ作品の主題歌を作曲したことで知られる久石譲です。
久石譲が、箱根駅伝のために書き下ろしたオリジナル曲なんですよ。
エンディング曲は「I Must Go!」から変更!使えない理由は?
久石譲が作曲した「Runner of the Spirit」は、現在エンディングテーマ曲としても使われています。
日本テレビが中継を開始した1987年の第63回大会から2007年の第83回大会までは、「I Must Go!」という曲が使われていました。
(当初は、復路のエンディングのみで使用)
2008年の第84回大会ではOPとEDともに「喜びの飛行」が使われました。
翌年の2009年の第85回大会から、エンディング曲も久石譲作曲の「Runner of the Spirit」に変更されたんです。
「I Must Go!」は、ヴァン・マッコイが作詞作曲し、トミー・ヤングが歌っています。
1978年にアメリカで制作されたテレビドラマ「A Woman Called Moses」のサントラ盤に収録されていました。
エンディングテーマ曲が「I Must Go!」だったときの、第72回箱根駅伝のエンディング映像がこちら。
当時は、「I Must Go!」とともに大会のダイジェスト映像が流れていました。
優勝校の最終走者がゴールテープを切る姿、ヘリコプターからの東京都心の上空映像、そしてエンドロールが定番の終わり方でした。
箱根駅伝の定番のエンディング曲として使われていた「I Must Go!」ですが、著作権の問題で現在は番組では使えないようです。
ずっとエンディング曲としてずっと親しまれてきただけに、「I Must Goに戻してほしい」という声も少なくありません。
箱根駅伝のサッポロビールのCM曲も注目!2021年は誰の曲?
箱根駅伝には、長年スポンサーをしているサッポロビール提供のオリジナルテレビCMでのテーマソングもあります。
テレビCMのテーマソングは、毎年変わります。
最近の歴代の曲では、2020年の第96回大会でのテレビCMのテーマソングはスカートというバンドの「駆ける」でした。
タイトルからして、箱根駅伝のCMソングにピッタリの曲ですね。
女優の西野七瀬と俳優の清原翔の2人が出演していた、2020年の箱根駅伝用オリジナルCMのロングバージョンの動画がこちら。
翌年2021年の第97回大会では、SHE’Sの楽曲「Your Song」がテーマソングに使われてました。
2022年の第98回大会は、BUMP OF CHICKENの楽曲「Stage of the ground」が使用されました。
今後は、どんな曲がテーマソングになるのでしょうか。
箱根駅伝の季節には、テレビCMのテーマ曲にも注目ですね。
箱根駅伝の歴史と名場面は、テーマ曲とともに記憶に残っていく
箱根駅伝のテーマ曲について、曲名や作曲者についてまとめました。
- オープニング曲:「喜びの飛行」→「Runner of the Spirit」(2009年から)
- エンディング曲:「I Must Go!」→「Runner of the Spirit」(2009年から)
- 「Runner of the Spirit」の作曲者は、ジブリの主題歌で有名な久石譲
- OPとEDのほか、サッポロビール提供のテレビCMのテーマソングも毎年ある
箱根駅伝のテーマ曲は、大会での選手たちの素晴らしい走りを盛り上げてくれて、箱根駅伝の名場面とともに蘇ってくる曲です。
2009年から曲が変更されましたが、今後も箱根駅伝の歴史はテーマ曲とともに人々の記憶と思い出に残っていくことでしょう。