12月の年末の時期も挨拶状を出すことは、とても意味があることです。
しかし、12月のあいさつ文は意外と書くことに迷ってしまうことがあります。
翌月には、すぐに年賀状の時期がやって来ます。
年賀状の直前の12月には挨拶状を書かないという人も多いですし、いざ書くとなると年賀状と違う何を書けばいいのか迷ってしまうんです。
1ヶ月ですぐ年賀状シーズンになるとはいえ、12月という1年の最後となる月に1年間を締めくくるあいさつ文を大切な人に送ることはとても意味のあることです。
そこで、12月に送る挨拶状の書き方について、書き出しから締めの言葉までまとめます。
季節のあいさつの手紙を12月に送る大事な意味は?
12月は1年の最後の月になります。
1年間ありがとうございましたの意味を込めた12月の挨拶状は、大切な人に感謝を伝える大事なあいさつです。
年始のあいさつの年賀状でも「旧年中はお世話になりました」の文面を使うことがありますが、12月中に1年の感謝を伝えておきましょう。
新年を迎えておめでたい年始の時期に、しっかりとつながっていくあいさつになりますよ。
喪中のハガキは12月中でもOK?いつまでに届くのがよい?
12月は年賀状が届く1月年始の直前の時期です。
もし、身内に不幸があって年賀状のあいさつができない場合は、喪中はがきを出すことになります。
12月に喪中はがきを出す場合、いつまでに届くようにするかが相手に対するマナーです。
たとえば、12月31日の大晦日に相手に届いても、すでにこちらに年賀状を出してしまった後でしょう。
年内の12月中に喪中はがきを出す場合は、遅くても12月の上旬までに届くようにするのがマナーです。
一般的に年賀状の準備は12月中旬から始めることが多いので、12月上旬に喪中のお知らせをすれば間に合うという考え方です。
ただ、喪中はがきはいつまでに出すのかなどのほかにも、とても重要なポイントがあります。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
>>喪中はがきはいつまでに出す?タイミングより重要なポイントとは?
どうしても12月上旬までに間に合わないなら、いっそのこと12月中に送るのはあきらめるやり方もあります。
師走の忙しい時期しかも相手の年賀状と入れ違いに喪中はがきを送るのは、かえって相手に気を使わせてしまいますからね。
年始に年賀状を受け取ったあと、松の内が終わってからの時期に「寒中見舞い」で喪中はがきを出すのも手です。
寒中見舞いの書き方は「寒中見舞いのコロナ禍での文例!喪中の書き方もまとめ!」にまとめています。
12月に送る挨拶文には季語を使うと良い!冬の季節を感じられる
季節のあいさつ文には、その季節や時期を感じられる季語の言葉を使うと効果的です。
春なら「桜」などのように、冬の季節には冬ならではの言葉を使いましょう。
雪、寒さ、年の瀬など、季節を感じる言葉を文章に入れるだけで、時候の挨拶らしさが出てきます。
逆に、冬らしさのある言葉がないと季節のあいさつ文らしさもなくなってしまい、どの季節のあいさつにも使える文例になってしまうんです。
それはあまりにも味気ないので、ちゃんと季節の言葉を使うようにしましょう。
12月のあいさつ文の一例として、カジュアルな書き方の例文がこちらです。
師走の候 心地よい冬晴れが続いていますが お元気でしょうか
わたしたちは寒さの厳しくなるのを感じながらも 元気に過ごしております
機会がありましたら またぜひお会いしましょう
来年も素晴らしい年になるよう 心よりお祈り申し上げます
2023年(令和五年)12月
書き出し⇒本文(近況報告)⇒結びの言葉⇒日付、という順番で書くようにしてください。
相手によっては、本文で近況報告や感謝の言葉をもう少しボリュームを多くしてもいいでしょう。
【時候のあいさつ】12月の挨拶文の手紙での季語や書き出しの言葉は?
では、12月のあいさつ文の文例をまとめていきます。
まずは、あいさつ文の書き出しです。
12月に限らず、季節のあいさつ文の書き出しでは「○○の候」という季語の言葉が使われることが多いです。
冬の寒い季節に突入したばかりの12月では、以下のような書き出しがあります。
- 初冬の候(上旬)
- 師走の候(上旬~中旬)
- 歳末の候(下旬)
初冬、師走、歳末などは、どれも12月の冬の時期を連想する季語の言葉ですね。
これを文頭で使うことで、12月のあいさつ文らしさグッと出てきます。
ただ、この書き出しの言葉は漢語調であり、ビジネスなどのかしこまったあいさつ文でよく使われる書き方なので、親しい友達に無理して使わなくてもいいです。
友人への堅苦しくないあいさつ文を書きたい場合は、以下のような書き出しで十分です。
- 心地よい冬晴れが続いていますが お元気でしょうか
- 年の瀬となり 何かと忙しい時期となりました
- クリスマスのイルミネーションがきれいに街を彩りはじめました
- こちらでは自宅から見える山がきれいな雪化粧となっています
- 寒さが日ごとに厳しくなってきましたが お元気に過ごしているでしょうか
カジュアルな文例なので、季節のあいさつ文とかたく考えずに12月の光景を連想する一言にすればOKです。
クリスマスのイルミネーションのような近代的なアイテムを持ってきたって全然かまいませんよ。
12月の挨拶文の結びの言葉は?相手の体を気づかう文章にしよう
最後の締めの一文となる結びの言葉ですが、相手の体を気づかう内容にしましょう。
これから1月2月と寒くなっていく時期なので、寒さから体調を崩さないように気をつけるべき季節です。
その意味をこめて、相手の体への気遣いを表した文章にしてください。
フランクな書き方では、以下のような結びの言葉にするといいでしょう。
- 寒い日が続きますが 体調に気をつけて新年を健やかにお迎えください
- これから寒くなっていくでしょうから どうかご自愛ください
- 皆さまがよい新年を迎えられるように祈っております
定番では、寒さに気をつけてご自愛くださいという内容や、よい新年を迎えてくださいという内容の言葉がいいですね。
12月らしい内容と意味合いになりますし、相手への気遣いがしっかり込められています。
12月の挨拶状でのコロナ禍の文例は?一言添える例文まとめ!
2020年の年始から世界中で新型コロナウイルスが感染拡大したことによって、現在の日本でもコロナ禍がまだ続いています。
コロナに関することを挨拶状に書いたほうがいいのか悩んでしまうかもしれません。
しかし、書いてもいいのかどうかも考えてしまいますよね。
結論から言うと、季節の挨拶状にコロナについて書くこと自体は全く問題ありません。
冬の季節は、コロナに限らず風邪やインフルエンザの感染予防も特に気をつけないといけない時期なので、感染に気をつけるよう書くのは自然なことです。
感染予防や収束についての例文としては、以下のような一言を添えてください。
- まだまだコロナに油断できません しっかり感染対策をしていきましょう
- 来年にはコロナが終息してくれることを祈っております
- コロナ禍が落ち着いたら またぜひ一緒に旅行しましょう
コロナと言っても、相手方がコロナでものすごく大変な状況で過敏になっていない限り大丈夫です。
挨拶状の中の文章で触れることは、インフルエンザなどの病気と同じ扱いで差し支えないです。
年賀状を出す前に12月のあいさつを大切な人に送っておこう!
12月の挨拶状とあいさつ文の内容についてまとめました。
- 12月の挨拶状は1年のお礼と感謝と伝える大事なあいさつになる
- 喪中はがきとして12月のあいさつ文を出す場合は上旬に届くようにする
- 喪中のお知らせが上旬に間に合わないときは翌年の寒中見舞いにする
- 12月のあいさつ文には、12月の冬の時期を連想させる言葉を使う
- コロナについてはあまり気にし過ぎず、インフルエンザなどと同じ考えで良い
翌月の年賀状に頭が行ってしまいがちですが、1年で最後の月であり1年の感謝を伝えるあいさつを大切な人に送ることに大きな意味がある時期でもあるんです。
1年最後の挨拶状として、新年の年賀状につながる素敵なあいさつ文を送りましょう!
年賀状だけより、もっともっと相手との絆が強くなりますよ。
そして、12月のあいさつのあとは年賀状の準備ですね。
年賀状の文例は、「【2024年】年賀状の文面の例文!カジュアルな添え書きもまとめ」を参考にしてください。