夏の挨拶状でおなじみなものが暑中見舞いです。
「暑中お見舞い申し上げます」という言葉は、昔からよく耳にする夏のおなじみのフレーズの1つですよね。
しかし、暑中お見舞いをいざ書こうとしてもどんな文章にすればいいかで悩んでしまうものです。
コロナ禍がまだまだ収束しきっていない状況では、書く言葉を特にしっかり選びたくなってきますね。
そこで、暑中見舞いを出すべき時期や文面の例文をまとめます。
コロナ禍での文章だけでなく、友人への堅苦しくない文例についてもまとめますよ。
暑中見舞いのハガキはいつからいつまでに出す?期間を解説!
まず、暑中見舞いのハガキを送る時期はいつからいつまでなのかを解説します。
「暑中見舞い」という名称から出す季節は夏とわかりますが、実は夏ならいつでもいいわけではないんですよ。
昔からの慣習で出すべき期間がしっかり決まっているので、間違った時期に「暑中お見舞い申し上げます」としないように注意しましょう。
暑中見舞いの期間は意外と間違いやすい!8月に送るのは間違い?
暑中お見舞いを送る時期は、「小暑から立秋の前日まで」です。
と言っても、イメージしにくいですよね。
「小暑」は二十四節気の1つであり、七夕の7月7日前後に毎年やってきます。
夏至から半月(15日くらい)たった頃で、暑さがどんどん強くなっていくという意味の日です。
「立秋」は、暦の上では秋になったという日ですね。
暦の上で秋になる日の立秋の前日までが夏というわけなので、立秋の前日までが暑中見舞いになります。
ちなみに、2022年は「小暑」が7月7日の木曜日で、立秋の前日が8月6日の土曜日です。
2022年に「暑中お見舞い申し上げます」と言う期間は、7月7日~8月6日の1ヶ月間になります。
「暑中お見舞い」という名前から8月の暑さ真っ盛りのイメージをするかもしれませんが、意外にも7月がメインの時期なんですね。
8月7日を過ぎてしまうと、暑中見舞いの期間ではなくなるので「暑中お見舞い申し上げます」は厳密に言えば間違いになります。
暑中見舞いを梅雨明け前の期間に出すのはダメなのか?
7月7日前後からが暑中見舞いを送る期間になりますが、7月7日はまだ梅雨が明けていないケースもありますよね。
梅雨明け前の雨が降っている時期に、「暑中お見舞い申し上げます」と言っていいのかどうか不安になる人もいるでしょう。
結論から言うと、小暑から立秋の前日までの期間であれば梅雨明け前でも習慣的に全く問題ありません。
雨が降っていても気温が高くなって暑くなる時期ですし、地域によっては梅雨明けが8月に入ってしまう年もあります。
あまりに梅雨明け時期を気にし過ぎてしまうと、暑中見舞いを出すこと自体ができなくなるリスクもあるんです。
暑中見舞いと残暑見舞いの時期の違いは?目安の日は立秋!
暑中お見舞いと聞いて、もう1つ思い出すあいさつが「残暑見舞い」ですね。
残暑見舞いは、暑中見舞いの次の時期に出す挨拶状です。
暑中見舞いとの違いは「出す時期」であり、その目安は立秋となります。
立秋の前日までは「暑中見舞い」で、立秋の日からは「残暑見舞い」になります。
暦の上では秋だけどまだまだ暑いという意味で、「残暑お見舞い申し上げます」となるわけです。
8月初旬の立秋までにどうしても間に合いそうもないのなら、「残暑見舞い」として送るようにしましょう。
残暑見舞いについて、書き方の詳細は「【残暑お見舞いの書き方】コロナ禍での例文は?メールもOK?」を参考にしてください。
暑中見舞いの例文まとめ!友人へのカジュアルな文面は?
では、暑中見舞いの文例や書き方についてです。
暑中見舞いの書き方のテンプレートについては、以下のような流れでいいでしょう。
暑中お見舞い申し上げます ⇒時候のあいさつ
炎暑しのぎ難くなりましたが お元気でお過ごしと存じます ⇒書き出し文
私は連日の猛暑に少々こたえておりますが 無事に過ごしております ⇒近況報告
暑さ厳しき折 お体にはくれぐれもお気をつけください ⇒相手の体をいたわる
令和4年 盛夏 ⇒日付
書き方としては、時候のあいさつ⇒書き出し⇒近況報告⇒締めのあいさつ⇒日付、という流れになります。
相手の体調を気づかう言葉を、書き出しと締めのあいさつに入れると季節の挨拶状としてよくなりますよ。
この基本的なテンプレートの中で、その相手ごとに特別な近況報告やお礼の文章を入れていくといいでしょう。
暑中見舞いや贈答品をいただいていた場合、そのお礼を忘れずに書いてください。
友達へ送るケースでのカジュアルな例文はこちら。
暑中お見舞い申し上げます
厳しい暑さが続く毎日ですが いかがお過ごしでしょうか
私どもは おかげさまで変わらぬ日々を過ごすことができております
この暑さはまだまだ続くそうですが くれぐれもお体ご自愛ください
令和4年7月
基本的な流れは同じですが、それぞれの文章を話し言葉で書けばOKです。
堅苦しくない文面でも、相手の体を気づかう言葉を忘れずに入れましょう。
コロナ禍での暑中見舞いにピッタリの文章とは?例文まとめ!
2020年からの新型コロナウイルスの感染拡大によって、2022年の夏もまだまだ収束していない状況です。
コロナ禍の暑中見舞いでは、どんな文章を書けばいいのでしょうか?
特別にコロナだからと気にし過ぎず、一言を添えるくらいで大丈夫でしょう。
例えば、以下のような例文をつけるだけでOKです。
- 熱中症のほかコロナへの対策にもお互い気をつけましょう
- コロナの終息が1日も早く来ることを祈っております
- 暑さで大変ですが 外出時はマスクも忘れないようにしましょう
- 今年の夏も昨年に続いて帽子とマスクが欠かせない季節になりましたね
- 来年の夏はコロナ禍が収束してお会いできることを楽しみにしております
暑中見舞いを送る相手がコロナで大変な思いをしているのでなければ、コロナについて触れることを特に心配することはありません。
夏は近況報告にピッタリの時期!大切な人に挨拶状を送ろう!
暑中見舞いについて、書き方と文例についてまとめました。
夏の暑い季節は、大切な人の体調をうかがうのに重要な時期になります。
また、年賀状からちょうど半年過ぎて、挨拶状を出すのにもピッタリの時期でもあります。
普段は年賀状しか挨拶状を出さないという人は、1年に1回だけではなく夏の季節にも大切な人にあいさつのハガキを出してみましょう。
1年に1回のあいさつを年2回にするだけで絆が強くなるんです。
特にコロナ禍などでなかなか会うことができないときには、とても大きな意味になりますよ。