3月は年度末であり、卒業シーズンや引っ越しシーズンなど、いろいろな行事やイベントがある春の季節ですね。
親戚や親しい人に、近況報告やお知らせをしないといけなくなりことも多いでしょう。
挨拶状を急に送らないといけなくなってしまうケースもありますね。
特に、現在はまだまだコロナ禍が収束していません。
手紙やハガキであいさつや近況報告をすることが必要になってきます。
そこで、3月の挨拶文の文例をまとめ、さらにコロナに関係した一言や例文も一覧でまとめます。
いつもとは違う年度末の挨拶文を、大切な人に失礼のないように文字にして届けましょう。
3月の挨拶文の書き出しや文例は?カジュアルな書き方もまとめ!
では、ここから挨拶状の文例についてのまとめです。
全体の文章の流れとして、以下のようなテンプレートがあります。
拝啓 早春の候 益々ご活躍のこととお喜び申し上げます⇒書き出しのあいさつ
(自分自身が元気であることと、近況報告を述べる)⇒本文
末筆ながら、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます⇒締めの結びのあいさつ
2024年(令和6年)3月⇒日付
このような流れで、あいさつ文を書いておけば問題ありません。
挨拶状の文章はあまり長々と書くものではなく、簡潔にあいさつ文を書くようにしましょう。
もちろん、丁寧な文面と言葉遣いで相手への気持ちを忘れないようにしてください。
春の挨拶状の書き出しには「○○の候」という言葉を使うことがある
3月に送る季節の挨拶には「暑中見舞い」のような名前がついていないので、「暑中お見舞い申し上げます」のような書き出しは必要ありません。
そのかわり、「〇〇の候(または、〇〇のみぎり)」という書き出しが使われることがあります。
「〇〇の候」の代表的なものの例と、使われる時期のまとめは以下になります。
- 早春の候:3月全般
- 浅春の候:3月上旬~中旬
- 春分の候:春分~4月上旬
- 春暖の候、春風の候:3月中旬・下旬~4月いっぱい
ただ、これらの言葉はフォーマルな書き方やビジネスでの挨拶状での言葉であり、親しい友人へ堅苦しくないカジュアルな書き方にしたい場合は無理に使わなくていいです。
カジュアルな書き出しでは、たとえば以下のような例文があります。
- 寒さもやっとゆるんできたようですが いかがお過ごしでしょうか
- 寒かったり暖かかったりの日が続きますが 風邪などひいていませんか
- 春一番が吹き いよいよ暖かくなってきましたね
- うららかな春の日ざしに 桜のつぼみもだんだん膨らんできています
- やわらかく暖かい日ざしが心地よく感じられる春の季節になりました
3月に出す挨拶文の書き出しは、春になっていくことを感じさせる言葉がいいですね。
寒い冬から暖かい春を迎える嬉しさの気持ちも伝えたいものです。
結びのあいさつにも3月の季節の言葉を使うとよい
書き出しで、3月になり春を迎え始めたことを感じる言葉を使いましたが、メインの本文のあとにはまた年度末や春の季節の言葉を使ってみましょう。
フォーマル・ビジネスでは、以下のような文例があります。
- 寒暖が定まらぬ時節柄であり 皆様方のご健康ご多祥を心よりお祈りいたします
- 年度末は何かとお忙しいでしょうが どうかお体ご自愛ください
- 末筆ながら 桜花爛漫の折り皆様の益々のご発展をお祈り致します
カジュアルな文例としては、以下のような結びのあいさつがあります。
- 皆様が良い春を迎えられますようにお祈り申し上げます
- 春を迎えて暖かくなったとはいえ 油断されずにお体ご自愛ください
- 今後とも桜の花とともに暖かく見守ってください
締めのあいさつですから、書き出しよりももう少し短く簡単に終わらせましょう。
そして、「2024年(令和6年)3月(もしくは春)」と日付をつければバッチリです。
3月の時候の挨拶文に添えるコロナ禍での一言は?例文まとめ!
現在は、2020年から引き続きコロナが完全に収束しきっていない状況です。
これまでに、コロナでいろいろと大変な思いをしている人もいます。
そんなコロナ禍で送る挨拶状に、コロナのことを話題として書いていいのかどうか悩んでしまうこともあるでしょう。
コロナについて書くのは、必要以上に心配することはありません。
インフルエンザの流行について書くのと同じと思っていいでしょう。
コロナについての言葉は、例文として以下のような一言を本文の最後や結びのあいさつにつけ加えれば十分だと思います。
- 春の暖かい季節を迎え コロナ禍の1日も早い完全収束を願うばかりです
- 寒さがまだ残っていますので コロナやインフルに気をつけてご自愛ください
- コロナやインフルに油断せず お互い感染対策はしっかりしていきましょう
ただ、相手方がコロナによってとても大変な状況になっている場合は、書くのをひかえたほうがいいケースもあるので、そこは状況で判断してください。
季節の挨拶を3月に友人などに送る重要な意味とは?
年賀状や暑中見舞いなど、季節や時期ごとに送る挨拶は1年の中でいくつもあります。
しかし、3月や4月の春の季節には特定の名前が付いた季節の挨拶はありません。
1月や2月には「寒中見舞い」「余寒見舞い」など季節の挨拶状があります。
夏の暑さと冬の寒さで体調を崩していないかを気づかうために、「暑中見舞い」「残暑見舞い」と「寒中見舞い」「余寒見舞い」があるんです。
春と秋は過ごしやすい気候の季節ですから、特別に相手の体を気づかう挨拶状がないというわけです。
しかし、3月にも挨拶状はしっかり出すべき理由がちゃんとあります。
3月は年度末の時期であり、前年度の1年間の締めとお礼をしっかり相手に伝える必要があるんです。
また、4月からの新しい年度を迎えるにあたってのことを考えても、年度終わりにあいさつをすませておくことは大切です。
春への季節の移り変わりの時期でもある3月は季節の変わり目でもあるので、相手の体の調子をうかがうのにもピッタリのタイミングですよ。
3月のあいさつを出しそびれてしまったときの4月5月に送る挨拶状の書き方は、「春の挨拶文の文例!コロナ禍でも使える一言や例文もまとめ!」にまとめてあります。
3月の年度末には、近況報告とあいさつをしっかりしておこう!
3月の挨拶状に書くあいさつ文での例文やカジュアルな書き方、そしてコロナ禍ならではの言葉についてまとめました。
- 書き出しと結びのあいさつには、3月の春らしい言葉を使った文面が良い
- コロナに関しては、本文の最後や締めのあいさつに一言添えるくらいで十分
- 年度末となる3月にも、ちゃんと相手を気づかうあいさつを送ることが大切
暑中見舞いや寒中見舞いなどがない春の季節には、時候のあいさつをつい忘れがちになります。
しかし、季節の変わり目や年度末である3月だからこそ、相手を気づかう言葉や自分の近況報告が大事なこともあるんです。
大切な友達や親族の人たちに、春の訪れとともにあいさつをぜひ送ってみましょう。