囲碁の女流棋士で強い棋力を見せて話題となっているのが藤沢里菜(ふじさわりな)さんです。
女流名人などのタイトルを、今までに何度も獲得しています。
さらに、2020年に第15回広島アルミ杯若鯉戦で優勝して、男女混合の囲碁公式戦で史上初の女流棋士の優勝を果たすなどの強さで大きな話題になっている女性の囲碁棋士です。
そこで、藤沢女流四段のプロフィールや経歴についてまとめます。
詳しいプロフィールのほか、囲碁の強さの理由や年収までまとめちゃいます。
藤沢里菜は父親と祖父も強い囲碁プロ棋士!記録をたくさん樹立!
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名局シアターでは #藤沢里菜 女流二冠が博多・カマチ杯女流オープン戦で優勝した棋譜を自戦解説でお届けします。親友でもある上野女流本因坊との戦いの心境や、ハマっているものを教えてくれました!天元、阿含・桐山、新人王他、棋戦解説が目白押しです。 pic.twitter.com/fbMgMEKxlW— 日本棋院出版部 (@Nihonkiin_book) November 17, 2020
藤沢里菜(ふじさわりな)さんのプロフィールはこちら
- 生年月日:1998年9月18日
- プロ入り年:2010年(当時の年齢:11歳6ヶ月)
- 出身地:埼玉県
- 所属:日本棋院東京本院
- 師匠:藤沢秀行
- 段位:女流四段
藤沢里菜女流四段が囲碁を始めるきっかけは、6歳の時に兄が碁を打つ姿を見て興味を持ったからだそうです。
そして、7歳のときに早くも囲碁教室に通い始めます・
父親が新宿歌舞伎町で「新宿こども囲碁教室」を開いていますが、実の娘に教えるのは難しいと、洪清泉さん(当時はアマチュア棋士)が主宰する「洪道場」に入門しました。
囲碁道場と自宅での猛勉強で囲碁の実力をメキメキ上げていき、囲碁を覚えてわずか1年の小学校1年生で兄とともに小・中学校囲碁団体戦全国大会で優勝を果たします。
しかも、驚くことにここから3連覇という素晴らしい結果だったんです。(小学校4年生のときの4回目の出場では3位に終わる)
その後、プロを目指して2009年4月の小学校5年生で日本棋院の院生となります。
翌年の2010年4月に、11歳6ヶ月という小学生の年齢で入段してプロ入りしました。
藤沢里菜の父親は藤沢一就八段!祖父の藤沢秀行は名誉棋聖の棋士!
囲碁を覚えてわずか1年で、小・中学校囲碁団体戦全国大会での優勝に貢献するなど、素晴らしい素質を持っていた藤沢里菜さんです。
それもそのはず、彼女の父親と祖父もプロ棋士なんです。
父親は藤沢一就八段、祖父は藤沢秀行名誉棋聖です。
特に、祖父の藤沢秀行は棋聖戦6連覇や史上最年長タイトル保持者などの輝かしい記録を持つ、昭和を代表する超有名な囲碁棋士なんです。
そんな囲碁の家系に生まれ育った藤沢里菜さんですから、囲碁の天性の才能があるのも納得です。
プロ入りの最年少記録など、数多くの記録を持つ若き天才棋士
尾)広島アルミ杯若鯉戦は、藤沢里菜女流三冠が孫喆七段に332手までで白番半目勝ちし、接戦を制して優勝を決めました。
男女競合の公式戦で女性棋士が優勝するのは初めてです。おめでとうございます!
(2006年の第1回大会で謝依旻六段が優勝していますが、当時は非公式戦でした) pic.twitter.com/EezpiBEFcd— 朝日新聞囲碁取材班 (@asahi_igo) November 22, 2020
藤沢秀行名誉棋聖を祖父に持つ藤沢里菜さんは、11歳6ヶ月という当時の最年少記録でプロ入りしました。
11歳6ヶ月での入段のプロ入りは、女性のみならず男性を含めても最年少記録だったんです。
(現在の最年少記録は、仲邑菫初段の10歳0ヶ月になります)
このほかにも、数多くの記録を樹立しています。
- 女流棋戦での最年少優勝記録(15歳9ヶ月で、第1回会津中央病院杯で優勝)
- 女流四冠(ただし、謝依旻の女流五冠の例がある)
- 男女混合の囲碁公式戦で史上初の女流棋士の優勝(2020年の第15回広島アルミ杯若鯉戦)
最年少記録や女流棋士での史上初の記録などを複数持っているのが、藤沢里菜女流四段です。
特に、史上初の記録やタイトルをいくつも獲得している点は、祖父の藤沢秀行を思い出させる強さですね。
藤沢里菜は大学や高校には進学せず学歴は中卒?!
藤沢里菜女流四段は、中学校を卒業後は高校や大学に進学していないようです。
囲碁の厳しいプロ棋士の世界では高校に進学していない中卒の人が多いため、囲碁界では特に珍しいことではありません。
藤沢里菜さんの出身学校は、小学校が中野区立東中野小学校と新宿区立市谷小学校とのことですが、中学校については情報がありませんでした。
小学校については、小・中学校囲碁団体戦全国大会に小学校チームで出場していたために情報があったわけです。
しかし、中学校はすでにプロ棋士になっていたためか学校の情報が出てきませんでした。
「高校に行くかどうかなんて、迷いもしませんでした」と話しているくらいなので、学校名は特に公表しなかったんでしょう。
藤沢里菜はテレビドラマ出演で清野菜名と共演していた!
昨日のシロクロパンダ🐼ヒロインの対局シーンで藤澤里菜女流名人が特別出演✨主演の清野菜名さんに負けず素敵でした!👏(c)日テレ #シロクロパンダ #清野菜名 #囲碁 #藤澤里菜 女流名人 pic.twitter.com/dAntNRYOfa
— まえはる (@maeharu) February 24, 2020
ちょっとしたおまけ話ですが、藤沢里菜さんはテレビドラマに特別出演したことがあるんです。
女優の清野菜名さんが主演の日本テレビのドラマ「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う」で、ヒロインの囲碁棋士の対局相手での役柄でした。
テレビドラマの女流棋士役にキャスティングされるほど、ルックスや容姿がよくてテレビ映えするかわいさということでしょうね。
藤沢里菜さんを知らない視聴者の中には、本物の囲碁棋士ではなく女優さんだと思った人も多かったんじゃないでしょうか。
共演した清野菜名さんは、囲碁を打つ姿だけでなくバク転などの素晴らしいアクションも見せてくれました。
清野菜名さんのアクションのすごさの秘密についての詳細は「清野菜名がアクションや格闘技が得意なのはなぜ?動画と画像もまとめ!」をどうぞ。
藤沢里菜の年収は?賞金ランキングに毎年入るトップ棋士!
数多くの記録を打ち立てるほどの大活躍で、人気も知名度も高い女流棋士の藤沢里菜さんです。
果たして、その活躍ぶりの年収はいくらくらいなのかも気になってしまいます。
実は、藤沢里菜さんは2016年からずっと囲碁の賞金ランキングのトップ10に入っているほど、男性に引けを取らないトップ棋士なんです。
(賞金ランキング1位は、ここ数年ずっと井山裕太九段です)
さらに、女流棋士の中では2017年から1位の賞金額を獲得し続けています。
2019年の賞金総額は2659万円にもなります。(女流2位は、上野愛咲美女流三段の2077万円)
賞金だけで2600万円以上もの金額を獲得しており、それにプラスして対局料や基本給が支給されるわけです。
さらに、テレビ番組やイベントなどのギャラもあるでしょう。(2020年の今年は、コロナ禍でイベント開催がなかなかできなかったでしょうけど)
それをプラスして、おそらく2019年の藤沢女流四段の年収は3000万円以上あると推測します。
20代前半で2000万円や3000万円も稼いでしまうなんて、本当にすごいですね!
藤沢里菜はかわいいだけでなく、囲碁での活躍や記録を見せるトップ棋士!
本日発売の碁ワールドに出させて頂いています✨
今新幹線で電子版の方で読んでいます🚄
(明日から広島アルミ杯の為)各棋戦の特集が豊富です✨
是非お手にとって頂ければ嬉しいです😃 pic.twitter.com/TlDTZG8Al5— 藤沢里菜 (@rinafujisawa) November 20, 2020
囲碁の女流プロ棋士・藤沢里菜女流四段についてまとめました。
笑顔がかわいい若手の女流棋士で、人気も知名度もとても高いです。
インスタグラムなどSNSの画像も、とてもかわいいですね。
かわいらしい見た目の若い女流棋士ですが、囲碁の実力はとても強くて囲碁界でもトップクラスです。
素晴らしく強いプロ棋士を祖父と父親に持つ天性の才能と、ひたすらに囲碁と向かい合う努力のスタンスで、幼いころから実力を発揮してきた藤沢里菜さんです。
囲碁の強さの秘密は、トップ棋士の家系で生まれ育った環境や、本人の囲碁に対する気持ちの強さであることは間違いないでしょう。
当時の最年少でのプロ入りから、たくさんの素晴らしい記録を作ってきて、その実力と才能は文句なしのトップレベルの女流棋士です。
男性と比較しても、全く劣らない成績と結果を出しています。
これからも、囲碁界での活躍をたくさん見せてくれる期待の大きい注目の美人棋士ですね。